ペーパーフラワーで伝えるメッセージ
メッセージカードの提案
非公開
伊藤研究室
2021 年度卒業
本研究ではもらった後も活用できるような形に残るメッセージカードの新しい在り方を探る。せっかく貰ったメッセージカードを見えない形で収納するのはもったいないと考えた。そこからペーパーフラワーとメッセージカードを掛け合わせ、制作を行った。受け取った人が手を加えることで初めて完成するカードを提案する。

はじめに

便箋の入った封筒やグリーティングカードなど形は様々あるが、誕生日や入学卒業、就職退職などに一度は貰った、渡したことのあるものだろう。しかし一度読んだら、それっきりになり、読み返す機会は多くない。そこで本研究では読んだ後も飾って置けるようなメッセージカードの在り方を探った。

調査

花の加工方法・既存のメッセージカードの種類・ペーパーフラワーに関する調査を進めた。花には最も一般的な生花以外にもドライフラワーやプリザーブドフラワーなどがあった。生花よりも持ちがよく贈り物としても好まれていた。ペーパーフラワーは必要な材料が少なく気軽に始められることから趣味としてだけではなく、教育・介護・医療の現場でも取り入れられていることが分かった。

研究方法

ペーパーフラワーであれば贈り物としても喜ばれ、メッセージカードとして文章を書き込むこともできるのではないかと考えた。そこで立体的なペーパーフラワー型のメッセージカードを提案した。贈る側の手元にある間は平面の状態、貰う側が組み立てて初めて立体の状態になり完成する。型紙・作り方の説明書を作り、それらを用いて実験を行った。実際に作ってもらい感想を聞き、改善した。

まとめ

プリザーブドフラワーのように箱に入れてリボンをかける、生花のように茎をつけて花瓶に生けるなどの方法で飾ることができるのではないだろうか。今後は作り方をより簡単にする、誰が作っても飾りたいと思えるクオリティにすることが必要だと考えた。切り取られた紙と茎や葉のパーツも含めた制作キッドを作り販売することも考えられるように思う。

参考文献

一般社団法人 日本ペーパーアート協会(2015)『おとな かわいい お花の切り紙スタイルブック』.日東書院
一般社団法人 日本ペーパーアート協会(2015)『おとな かわいい お花の切り紙アイデアブック』.日東書院
三好祐一 (2013)『夢の銀世界 ペーパーモビール&カード』.廣済堂出版
HIROKO(2007)『ハンドメイドポップアップの本』.情報センター出版局

研究を終えて

誰もが気軽にできるという特徴を活かすことができると思い、ペーパーフラワーを選んだ。しかし、難しい・飾りたいと思うほどの完成度にならなかった等の否定的な意見も多く改善が必要だと考える。多くの人にメッセージカードとして楽しんでもらうためには、作り方や型紙をより作りやすいようにする仕組みが必要だと感じた。

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