南三陸町長清水「ながしず番屋」解体工事完了のご報告です。
このたび、南三陸町長清水の「ながしず番屋(通称:ゲンスラー小屋)」が、長清水海浜の防潮堤建設に伴う工事のため解体されました。
2012年(平成24年)の春、多くの皆様からのご支援により、南三陸町戸倉長清水の方々と共同して建設し、その後地域の漁業産業の再生にお役立ていただいた「ながしず番屋(通称:ゲンスラー小屋)」は、沿岸を走る国道との共用による防潮堤の建設工事のため解体され、一時撤去をすることとなりました。
解体工事作業は2015年(平成27年)4月18日(土)の10:00に開始され、4月21日(火)の15:00に無事完了いたしました。
「ながしず番屋」は、ゲンスラー社様、株式会社シェルター様、その他多くのお力添えと宮城大学中田研究室の学生達、長清水の地域の皆様との共同により建設されました。
「ながしず番屋」が建設されていた用地は集落のみなさんの共有の土地であったことから、建設当時は長清水のみなさんのご理解とご協力を得て、ここに産業再生と地域コミュニティー再建を目的とした共同施設をつくることとなり、養殖ワカメの収穫や加工作業の基地として、これまで大切に使っていただいておりました。
その後、復興事業の進捗に伴い、2015年から着工の防潮堤の建設工事にかかる仮設道路の用地としての利用がきまり、工事完了までの期間、一時解体と建材の保存をすることとなりました。
使用されておりました材につきましては隣接する「長清水番屋Ⅱ」内にて保管しています。
また、屋内に収納ができない長尺の梁の材料のみ,現在養生の上、屋外で保管しています。
今後、長清水の海浜周辺の復興事業が進む中、改めて作業生活基盤の再建時魚の一つとして、この「ながしず番屋」が再生、再建されることを願っております。
その際には、また皆様と力を合わせて取り組みたいと思います。
ここに感謝の気持ちを込めまして、ご報告をさせていただきます。
工期  :2015年(平成27年)4月18日(土)の10:00〜4月21日(火)15:00完了
保管場所:「長清水番屋Ⅱ」内にて保管(一部、長尺の梁の材料のみ養生の上、屋外で保管)
施工業者:ネクステージ(仙台市宮城野区新田5丁目5-46)

解体前の「ながしず番屋(通称:ゲンスラー小屋)」の勇姿

解体に先立ち、足場を組みます。写真右手の水門も仮設道路の工事に伴い解体撤去される予定です。

屋根材を外します。地元の業者さんが復旧事業の忙しい中頑張って施工してくださった屋根です。

野地板がはずされ、外装の断熱パネルも綺麗に撤去されます。

集成材を活用した構造体が露わになると、2012年当時の上棟式の情景を思い出させます。

構造材を一つ一つ解体します。KES構法で作られているので、接合部のピンを抜いて解体です。

おおよその材料が解体されました。小ぶりな材料は「番屋II」に保管します。

基礎だけになりました。この基礎も皆で力を合わせて作業をしました。今後、大きな土木工事が始まります。長清水集落の新たな風景が創出されるまでまだ時間はかかりますががんばりましょう。

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