竹べらで丸太の皮をむき出しているところ。

丸太の前に並んで一斉に作業を開始。人数がいるのでテキパキ進みました。

中田研究室学部4年生4名、大学院生3名が参加。

2012年5月19日(土)山形県の株式会社シェルターさんからのお声掛けで、陸前高田まで杉丸太の皮剥き作業に中田研究室有志で出かけてきました。
株式会社シェルターさんからは、継続的に研究室が震災復興支援活動に関わらせていただいている宮城県南三陸町長清水地域の養殖漁業作業所(通称ゲンスラー小屋)の建設に際し、格別のご支援をいただいており、今回はシェルターさんが関わられている陸前高田のプロジェクトへのお手伝いということで参加させていただいています。
陸前高田も東日本大震災で甚大な被害を受けています。湾に面した地域はほぼ完全に流出し、地域の産業の再興も大変厳しい状況です。
震災以降、必死の思いで人命救助、復興支援を続けてこられた菅原さん(女性)が、浸水域に面した土地を借り「げん氣ハウス」という施設を運営されています。
この「げん氣ハウス」の活動の拠点として、建築家の伊東豊雄さんが「みんなの家」を建設するプロジェクトを始動、藤本壮介さん、平田晃久さん、乾久美子さんの若手建築家3名とともに、震災で潮を被った杉丸太をつかった建設が始まりました。
今回はこの「みんなの家」建設に必要な杉丸太の皮剥き作業です。
大小あわせて30本近くの丸太の皮剥きを行いました。
ささっと剥けるもの、かなり手強いものなどありましたが、シェルターのスタッフの方、伊東、平田事両務所の女性スタッフ、国際交流基金の方も一緒になり、木の伐採をしてくださった通称「熊五郎さん」の号令のもと、一日かけて皮剥き作業に取り組みました。
天候にも恵まれ、2日を予定していた作業も1日で完了。
大変貴重な経験をさせていただきました。
皮剥きのすんだ丸太は「みんなの家」建設に用いられると同時に、ベネチアビエンナーレ建築部門の展示作品として、その一部が海をわたって空間インスタレーションに利用される予定です。
ビエンナーレの招待作家である写真家の畠山直哉さんも来られ、作業の様子の写真を撮影されていました。
この丸太がどのように使われて行くのか大変楽しみです。

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