宮城大生4人で制作した
20代女性向け雑誌 Kami Kami(かみかみ)

「米と祈り」をテーマにお米と祈りの関係性に
ついて知ることができる一冊になっています。

「神様なんて本当にいるの?」と思う人が多いかも。
私たちも実際のところ、「いる」とは言い切れない。
でも、先人たちは、神様を信じ、身の回りのものに祈りを込めていたらしい。

その中でも、「お米が神様」という考え方がある。
「お米には神様が7人いる」「お米は神様がいるから残しちゃだめよ」
とお母さんから言われたことがある人も多いはず?
お米と日本人には言い伝えがたくさんあって、深くつながっている。
日本人はお米を神様と考えて、祈りの対象としてきた。

「祈り」「神」「信仰」などと聞くと堅いイメージ…
この雑誌では明るく読みやすいポップな内容に。

身近だけど意外と知らないお米の世界へ…
この1冊を読み終わった時に、
「そうだったんだ!」「こんな身近に祈りってあったんだ」と
お米と祈りの関係を感じてもらえたらいいな。

コンセプト

 

米は日本人にとって、一番中心的な食べ物でもある。

そして米は酒や餅などにといった様々な食べ物へと派生している。また歴史をたどると米は日本人にとって食べ物としてだけではなく、神様に捧げるもの、神聖なものとして活用されてきた。米は日本人にとって信仰の一種として成り立ってきた背景がある。

特に東北は昔から米づくりが盛んな地域であったことから、私たちは米と祈りの関係について取り上げました。

ターゲット

 

特徴:20代、大学生、女子

趣味:カフェ、グルメ、読書、雑誌、SNS
特にInstagramに親しむ

・食べることが好きだが、いのりについてあまり
興味がない・認知していない

現状・課題

 

“信仰・いのり”と聞くと壮大なものに感じられる。
しかし人間にとって一番身近な食は信仰の対象になっている。
中でも特に日本人に最も身近な米が「神秘的な食べ物」とされている。
米が昔から神道と密接なつながりを持っていることを知っている人は少ない。
食は身近ないのりであるということを多くの人に知ってもらいたい。
私たちはそんな想いで作品を制作しました。

工夫点

 

読者を飽きさせないように、各ページに
漫画やイラスト、写真、インフォグラフィクス等、
また興味を持つような商品情報などのコラムを挟んだ。
文字だけの単純な図鑑になるのを防ぎ、
見ていて飽きずに楽しいフリーペーパーを目指した。

読者の声

 

・米と日本人のつながりに関して、土俵の真ん中に五穀が埋められているものはテレビを見ていても分からなかったので驚いた。

・おむすびの形をした布にコメを入れたおむすびという商品は、見た目が可愛らしく機会が是非欲しいと思った。こういった商品の存在を知らなかったので、知れてよかった。

・米はなぜコメと呼ばれるようになったのか、サクサク読める上展開が面白かった。

・稲荷と神社と寺について、これまでは違いがよく分からなかったが、稲荷は稲穂の神様であり豊作を願うものだということが分かった。

・小冊子を読んで、狐が咥えているアイテムが何か興味が湧いたので、今度神社に行く時は、よく見てみたいと思う。

読者8人(学生)にとったアンケート結果

編集後期

 

梅影まあや

「神様」…私たちの中では抽象的で、幻想的で、不思議な存在である。人間のような姿に想像する人もいれば、狐などの動物のような姿を想像する人もいる。
今回は、お米に祈りを込める、お米が神様であるという考え方。お米が大好きな日本人特有の考え方であり興味深く、調べていくうちに新たな発見が見えて楽しかった。読んでくださる方も読んでいて新たな発見があるはず。特に、お米を崇拝する物とし、相撲などの文化的歴史に大きく関係してることがどれほど崇拝していたかを物語っていて興味深い…。
(詳しくは1ページ目まで!)
このkamikamiを読んで、お米と祈りの関係を理解して、祈りについてさらに興味を持って頂けると嬉しいです。

小林来夢

祈りって身近にもあって意外と面白いものなんだよ。という思いを伝えたくて制作したこのKamiKami。祈りについて自分自身も改めて考える事ができました。東北にいるからこそ考える事ができたテーマ。これからは米だけでなく、身近に祈りというものがあるんだという事を思っていきたい。忘れないように、私もまたこの冊子をたまに開こうと思う。

佐藤勝太

この制作を通して、私自身の中の米や米を使った食べ物に対する考えが変わったと感じる。自分がいつも何気なく食べているものには歴史的にも様々な意味合いがあると考えるととても興味深いと感じた。お米と祈りの関係についてはこのような演習の機会がなければ考えなかったことのなのでとてもいい経験になった。

関春乃

私たちは「信仰」と聞くと具体的な宗教の名前を思い浮かべては、ついつい自分は何宗なのか?などと考えてしまいますよね。この講義を受ける前は、私も、信仰は直接的に何かの宗教に結びつくものだと考えがちでしたが、案外、私たちはちいさな頃から色々なものを「信仰」してきたのかもしれません。
星や太陽(おてんとうさま)に何かをお願いしたり、友達や家族が作ってくれたお守りやミサンガを大切に持ち歩いたり、「もの」に願いごとを込めて、大切にすることそのものが「信仰」に繋がっているんだなあということに初めて気づかされました。
お米は、特に私たち日本人が無意識に大切にしているもの。その背景になった昔の人々の願いや言い伝えを、私たちと同じ世代の人々に、楽しみながら知ってもらえたら嬉しいです。

スタッフ

梅影まあや

小林来夢

佐藤勝太

関春乃

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