祈りの場が減少している今だからこそ、多くの人に祈りをもっと身近なものに感じてほしいという想いがありました。

新しい形の灯籠を制作し、新しい灯籠流しを考え、展示会という形で祈りに触れる機会を提供することで、私たち自身も灯籠流しと祈りについて理解を深めることができました。

私たちのテーマは「灯籠流し」です。

東北の祭りと祈りの関係性に興味があり、祭りという視点から祈りについて考えられるテーマを設定しました。

チームの中で誰も灯籠流しに参加したことがないということ、また、私たちの住む宮城県にも灯籠流しの祭りが存在することを知り、灯籠流しについてリサーチし、制作を行いました。

メンバー

石戸谷美亜

今回テーマが「いのりのかたち」という答えのないテーマに向き合っていくものでした。そのため、自分たちのチームで何を一番伝えたいのかを途中で見失いそうになってしまったり、インタビューを通してもっと伝えたいことがでてきて収まりきらないなどの壁にぶつかってしまいましたが、その都度チームで「灯籠流し」のいのりの本質について確かめ合うことが出来たと思っています。アドバイスをくださった先生方や講師の方々、協力してくれた方、そしてチームの人たちに感謝しながら、この講義で得たことをここで終わらせず、学びに活かしていきたいと思います!本当にありがとうございました!

成田有希乃

制作を進めていくうちに、祈りとは何かを考えることが多くなりました。私たちがテーマに設定した灯籠流しは供養のイメージが大きいですが、灯籠流しそのものの歴史であったり、現在行われている祭りについて調べていると、灯籠流しに込められた意味が供養だけではないことに気づきました。展示会という形で自分たちが考えた祈りの本質を表すことで、灯籠流しという祭りに祈りの意味を強く紐づけることができ、祈りに対する考えを深められたのではないかと思います。

佐藤菜乃香

私は灯篭流しについて名前だけ知っているような状態でのこのプロジェクトへの参加だったので、自分自身が調べる度に知識も増えて勉強するような感覚でいました。メンバー全員が1度も灯篭流しに参加したことないということをあえて利点として無知の私たちが調べてどのような新しいかたちを作るのかがポイントでした。そのことをしっかりと伝えることが出来てやっとこのプロジェクトが成功したと実感できると思います。

八巻春香

自分たちのなかの答えを見つけ出すことで、あやふやだったいのりの輪郭がはっきりしいていく感覚があった。プロジェクトの進行については、反省点を挙げたらキリがないが、なによりも短期間で展示会を形にできたことがうれしい。個人的には、鹿野先生と大宮司さんへのインタビューが、制作へのいい刺激になった。灯籠を流し祈る人の、それぞれの気持ちの温かさに触れられたような気がしたプロジェクトだった。

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