神社へ奉納したり、舞に使ったり…
刀は様々な祈りの場面に存在しています。
私たちはその理由が「刀という存在が命の循環の中にあるから」だと思いました。

刀は鉄を原料とする玉鋼から作られます。
その鉄を得るために山を切り崩します。
そのとき、動物、植物、山そのもの、そこにある様々な命を奪います。
刀になった後も、戦いの中で傷つけ、命を奪います。
しかし、それと同時に命を守ります。

失われた命に、人は祈りを捧げてきました。
守られた命に、人は祈りを捧げてきました。

刀はその命の循環の真中にあるからこそ、祈りを込めるものとして存在しています。

現在、刀はその美しさに価値を見出され、美術品として人々に愛されています。
しかし、刀のこのような背景は、無視できない構成要素です。
私たちはそこに着目し、表現したいと考え、今回の展示を企画しました。

刀と東北

展示内容

製作アーカイブ

かなとこ メンバー

小野永莉子 熊谷理 小林陽和 齋藤日和 櫻井緋里

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